iTunes Storeで好評配信中!「心の故郷 日本の民謡」シリーズのライナーノート、第三弾分をご紹介します。
この「心の故郷 日本の民謡」シリーズの監修者である、故藤尾隆造氏は民謡という言葉の始まりと画期について次のように述べています。
「民謡は民衆の心が時と共にひらけ、生活に文化がとけ込み発展してきたが、その昔は、民謡という言葉をもって呼ばれていなかった。光格天皇(1771−1840)の頃、儒者の赤松赤誠という人が『民謡は民の謡なり、俚唄を広めていうなり、小唄は今の三絃の唄となれり、されば小唄のうちにも民謡あり、然し民謡は本来三絃の唄にあらず』と門人に説いている。このように言葉としてかたまったことは確かに近代民謡感の画期といって良いわけで、私はここを境に以前を古民謡期、以後を近代民謡期とし、さらに明治大正より現代民謡期と移るのであると考えいる。」
従って本シリーズに収録されているものは現代民謡期の民謡ということになるが、古民謡期の頃から語り継がれている節回しや詩も少なくありません。
当時の情景や文化をイメージしながら鑑賞下さい。
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