iTunes Storeで好評配信中!「心の故郷 日本の民謡」シリーズのライナーノート、第四弾、第五弾分をご紹介します。
「民謡は生きている」と故藤尾隆造氏(本CDの監修者)は語ります。
民謡は生活環境から生まれたから、その土地で生活した人にしか分からないかというとそうではないのです。縁もゆかりもない海外の人でも率直に心を向けるとき、真の民謡に接すれば、分かり、好ましく鑑賞してくれるのです。
芸術によっては、その道に入り体験を積まないと理解し難いものがあります。民謡にはそのことが少ないのです。無意識にわかり、好きになることができます。
そして、気軽に習得できてその情緒にひたり、演奏者と鑑賞者の仕切りがなく聴き手即唄いてであります。それは相互の生活に断続がなく、庶民的交流があるからです。細かい心の用い方を知り、自分の本質を見つめ、人を認め合う思いやりに発展し自他一体の境地に高めて行けると考えるのです。私(故藤尾氏)は民謡は最も感興を持てる芸術のひとつと考えています。ぜひ皆様にも民謡を唄い(表現し)味う(鑑賞する)ことをお勧めいたします。
民謡を聴くことと民謡を唄うことは表裏一体です。
よく唄うためによく聴くことを第一とし、よく聴くためには心でよく唄うようにならねばなりません。本当の良い唄い手は立派な鑑賞家でもあるわけです。
本シリーズ「心の故郷 日本の民謡」を鑑賞いただき日本の文化や日本人の心を学び、自己の本質を見出していただければ幸いです。
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