民謡よもやまばなし ~村上甚句~ 執筆者:加藤久門
甚句と名のつく民謡は日本各地にあるが、おそらく新潟県が一番多いのではないでしょうか。
甚句とは日本の伝統的な歌謡形式の一つ(七七七五調)で江戸初期に起こり江戸末期には流行歌として広まった。新潟甚句、両津甚句などはその代表的なもので、祭りや盆踊りには欠かせない唄として全国で親しまれている。
村上甚句も甚句の伝統を受け継ぎ、村上の祭りには欠かせない。江戸時代から続く村上大祭では、おしゃぎり(村上で曳かれる山車)を引き回す時にこの村上甚句が唄われる。
この唄は五七七五調で上の句をソロで唄い、下の句はみんなで唱和する。
現代に伝わる貴重な文化として後世に伝えていきたい日本人の心の故郷がここに見える。
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