「心の故郷 日本の民謡」シリーズの「熊本民謡編 第一集」に収録されている、
「おてもやん」を故藤尾氏の解説でご紹介します!
熊本を代表する民謡で熊本弁が強く出た陽気な歌詞が特徴である。
歌詞に登場する「おてもやん」は女性の名前で「やん」は「ちゃん」の意であるため、今流に言えば「おてもちゃん」ということになる。
元々は、熊本甚句(お座敷唄)であり、メロディーについては愛知県の「名古屋甚句」や山口県の「男なら」と同系統のものである。
歌詞の由来にはいくつかの説がある。戯れ歌。おてもやんとその結婚相手を肥後勤皇党と孝明天皇にたとえた歌。
西南戦争時に薩軍と政府軍のどちらに味方をするか迷う熊本士族を茶化した農民の歌、等々。
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唄本「大文字 日本の民謡」にも収録されています。
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