top of page
執筆者の写真クリフォード

「とらじょさま」

「心の故郷 日本の民謡」シリーズの「南部民謡編 第一集」「岩手民謡編 第三集」に収録されている、「とらじょさま」を故藤尾氏の解説でご紹介します!


「虎蔵」がなまって「とらじょ」となったようである。

「虎蔵」は生まれもどんな人物かもわからないが、気立ての良い男だったらしく、町使いのついでに、白粉や蛇の目傘を村の娘たちにプレゼントしたとか。

もう一人唄に出てくる「天間のみよ子」と言う女性は七戸の軍馬の牧草畑の人夫に雇われて、若者たちの憧れの的だったと言われる。

しかし仲間たちには目もくれず坪村の元八と結婚してしまった。


「とらじょさま」の歌詞は盆踊りの時、即興で唄うので難しいが、理屈なしに人間性が豊かでユーモアに溢れている。








CDアルバムの購入はこちらから


唄本「大文字 日本の民謡」にも収録されています。




0件のコメント

最新記事

すべて表示

「長崎ぶらぶら節」

「心の故郷 日本の民謡」シリーズの「長崎民謡編 第一集」に収録されている、 「長崎ぶらぶら節」を故藤尾氏の解説でご紹介します! 江戸時代、外国との窓口として開かれた長崎港、南蛮人や唐人で賑わった丸山遊郭一帯で唄われたお座敷唄である。 長崎の代表的な年間行事を唄っている。...

「相川音頭」

「心の故郷 日本の民謡」シリーズの「新潟民謡編 第二集」に収録されている、 「相川音頭」を故藤尾氏の解説でご紹介します! この相川音頭は一名御前音頭とも言われた。 慶長より元和時代にかけて、佐渡相川の金山が最も栄えた頃に盆踊りとして踊られていた。...

「玄如節」

「心の故郷 日本の民謡」シリーズの「福島民謡編 第二集」に収録されている、 「玄如節」を故藤尾氏の解説でご紹介します! 唯一の会津生まれの民謡で村祭りになると神社境内はいっぱいになり唄いはやされたという。 唄の意味は、若松市丁寧寺に玄如という小坊主がおり大変な美男子だったと...

Comentarios


bottom of page