「心の故郷 日本の民謡」シリーズの「佐賀民謡編 第一集」に収録されている、
「佐賀タンス長持唄」を故藤尾氏の解説でご紹介します!
鍋島氏の城下町、佐賀地方の農村部で歌われてきた民謡。
これは、全国的に「長持唄」として伝承されているものの一曲で婚礼の折り、嫁入り行列の箪笥や長持を担ぐ時に歌われてきた、お祝いの歌詞が連なる目出度い唄です。
全国各地で「○○長持唄」として唄われているこの唄のもとは「雲助唄」という曲が源流と考えられています。
もともと長持だけでなく、大名行列などの人足が荷物を運搬するときに歌っていたものです。
この佐賀の「箪笥長持唄」も各地の「長持唄」と似ています。
ただし掛け声は「ヤレヤーレ」ではなく、「ヤロヤーロエー」と変化していて、どことなく哀愁が漂う節回しです。
こうした唄は、その土地独自の微妙な節回しが、その土地の味です。
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唄本「大文字 日本の民謡」にも収録されています。
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