「心の故郷 日本の民謡」シリーズの「佐賀民謡編 第一集」「長崎民謡編 第四集」に収録されている、
「岳の新太郎さん」を故藤尾氏の解説でご紹介します!
この唄は佐賀県の南にある多良岳の山すそに伝わる民謡で九州を代表する民謡の一です。
節は約200年前に流行した、ザンザ節という伊勢の木挽き唄が元になっています。
「新太郎さん」とは,多良岳の山奥にある修行の寺「金泉寺」に仕える,美男子の若者のことです。
金泉寺は,女人禁制だったので,地元の女の人は登ることができません。
恋い焦がれる新太郎への唄による恋文のような歌詞がつけられています。
この民謡の「ザンザ」という囃ことばは,山への登り道にある水車の水音と,新太郎さんに恋こいする娘むすめさんたちの心のざわめきを表しているといわれています。
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唄本「大文字 日本の民謡」にも収録されています。
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