「心の故郷 日本の民謡」シリーズの「埼玉民謡編 第一集」に収録されている、
「川口たたら節」を故藤尾氏の解説でご紹介します!
埼玉県川口市は全国的にも有名な鋳物の産地。
「たたら」とは鋳物鉄を溶解するとき、その火力をおこす吹子の別名である。
この唄は鋳物町川口一帯で唄われた労働歌である。
江戸時代「たたら」は8人がかりで、板を足で踏みおりし炭をおこすのだが大変力のいる仕事だったと言われる。
作業にはこの唄をうたって熱さと苦労をなぐさめめたのである。
明治末期にはたたらが姿を消すとともにこの唄も聞かれなくなってしまった。
時代が移り変わっていく中で地元の民謡会が伝承していることは何とも嬉しいことである。
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