「心の故郷 日本の民謡」シリーズの「福島民謡編 第二集」に収録されている、
「常盤炭坑節」を故藤尾氏の解説でご紹介します!
常磐炭鉱は安政二年白水川で炭鉱塊を発見したことにより始ると云う。
当時は石炭を馬に積み小名浜まで運び出したが、機械化となり規模も大きくなり盛期には炭坑夫が数百人も働いていた。
この唄は明治の初めの頃、出稼ぎに来ていた近隣の村人が、地元で唄っていた草刈り唄を転用して唄い出したものである。
仕事をしながらとも思えるのだが、実はもっぱら夕食や酒の宴で唄われていたので坑夫の作業唄ではない。
エネルギー革命により閉山となり今では唄だけがかつての炭鉱の繁栄ぶりを偲ばせてくれる。炭坑夫気質を唄いあげた唄で盆踊りにもぴったりなのが嬉しい。
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唄本「大文字 日本の民謡」にも収録されています。
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